9月に開催された医療労務コンサルタント研修の修了証が届きました。労働時間管理、スタッフの健康支援、職場環境の整備など、下記の例以外にも人事労務全般及び経営に関する相談・助言も含め、労務管理に関することなら何でもご相談下さい。医療の現場の様々な事情を理解するため、まずは現状を把握し、的確な助言をさせていただきます。質問事例「問題スタッフにどう対応すれば良いのかな?」「労働に関する法律の改正にちゃんと対応できているのかな?」「うちにも就業規則は必要なのかな?」「雇用契約書等の様式はこれで良いのかな?」「年次有給休暇の取得にはどんなルールがあるの?」 など医療労務コンサルタント研修の内容等は以下をご覧いただければ幸いです。医療労務コンサルタントとは?医療労務コンサルタントは、全国社会保険労務士会連合会が主催する研修を修了し、認定を受けた社会保険労務士のことです。医療機関における人事労務管理の特殊性や実務に関する知識を習得しており、医師の過重労働や看護職員不足など、医療業界が抱える様々な問題解決をサポートします。医療労務コンサルタント研修について医療労務コンサルタント研修は、社会保険労務士しか受講できません。研修の内容は、医療機関における労務管理の実務に関する知識や、医療制度、医療現場の現状など多岐にわたります。長く医療機関に勤めたものとして社会保険労務士として開業登録してから、医療労務コンサルタント研修を受講したいと切望しておりましたが、県の社労士会に問い合わせたところ、県での開催予定はなく、他の都道府県の社会保険労務士会で開催される研修に参加してもらう形になるとのことでした。それも不定期に開催されているようなのでいつ開催されるかはまだ未定とのことでした。しばらく受講はできないかなとあきらめていたところ、県の社労士会から埼玉県社会保険労務士会が9月に開催するとの一報が入った時は、すぐに参加の返事をしました。研修の流れ私が受講した研修では、事前にeラーニングを受講し、zoomでのグループワーク及び総括という2部形式で開催されました。グループワークは事前に与えられた「部下の退職、膨大な業務でうつ病になった整形外科医」「医師の労働契約」「労働時間」の3つの事例を9人ずつの9グループにそれぞれ1事例ずつ振り分けられ、その事例について討論するという形式でした。グループワークを進行するリーダーと発表者を選び、最後に各グループの発表者が発表していく流れでした。研修の感想研修を通して、医療機関特有の労務管理の複雑さや難しさを改めて認識しました。何より勉強になったのが各グループの発表者の話のまとめ方と話の上手さです。発表者全員が発表時間5分という時間の中で簡潔にわかりやすく話をしていたのが印象に残りました。また、自己紹介の時に医療機関に勤めていたという話をしたところ、グループワークの際に医療機関の現状の意見を求められたため、だいぶ発言をすることができて良かったですが、他の参加者の発言時間を少なくすることがないように配慮もしつつ結構気を使いました‥。医療労務コンサルタント研修を受けるべき?医療労務コンサルタント研修を受けるかどうか迷っている方へ、私の考えを述べたいと思います。受講するメリット他都県の社会保険労務士の方と学べる: みなさんが本当に優秀で良い刺激になりました。欲を言うと、オンラインでなく直接お話したかったです。業務拡大の可能性がある: 「医療労務コンサルタント」という肩書きは、医療機関からの信頼を得る上で大きな武器になる可能性があります。また、行政協力の業務が拡大する可能性も考えられます。受講を検討する際の注意点時間的な負担: eラーニングやグループワークなど、ある程度の時間的な負担は覚悟しておきましょう。費用: 5千円でした。まとめタスクシフトやタスクシェア、電子カルテなどのICTの導入で、医療技術だけではなく医療機関の労務管理もだいぶ進歩していますが、医療機関の働き方改革は非常に重要な課題です。医療労務コンサルタントとして、医療機関の働き方改革を支援したいと考えている方は、ぜひ研修を受講することを検討してみてください。この記事が、医療労務コンサルタントに興味のある方の参考になれば幸いです。