2024/9/25

お知らせ

医事統計とExcelパワークエリ

皆さんは、日々膨大な量の医療データを扱っていませんか?患者さんのカルテ、診療報酬明細書、薬剤処方データ、DPCデータなど、多種多様なデータを分析し、医療の質向上や経営改善に繋げることが求められています。しかし、これらのデータを手作業で集計・分析するのは非常に手間がかかり、分析結果が出るまでに時間がかかってしまうという課題を抱えている方も多いのではないでしょうか。

そんな課題を解決する強力なツールとして、Excelのパワークエリを駆使していました。パワークエリは、Excelに組み込まれたデータクエリ機能で、複数のデータソースからデータを抽出し、結合、変換、整形といった一連の処理を視覚的に行うことができます。プログラミングの知識がなくても、直感的な操作で複雑なデータ処理を実現できるため、医事統計の分野こそ力を発揮するはずです。

パワークエリが医事統計に最適な理由は何でしょうか?

  • データの取込:医事のデータは日々の会計データなどの積み重ねです。インプットするデータをきちんと設定し格納しておけば、あとは更新処理を行うだけで最新のデータに自動更新されます。

  • データのクレンジングと整形: 医療データには、誤字脱字や欠損値、重複データなど、様々な不整合が含まれていることがあります。パワークエリを使えば、これらの問題を効率的に解決し、高品質なデータセットを作成することができます。

  • 集計と分析: 患者属性、診療科別、疾患別などの様々な視点からデータを集計し、グラフやピボットテーブルを作成することで、医療機関の現状を可視化することができます。また、トレンド分析や相関分析を行うことで、新たな知見を発見することも可能です。

具体的な活用事例

  • 入院患者データの分析: 入院期間、診療科別、疾患別などの分析を行い、医療資源の最適化や効率化に繋げることができます。

  • 外来患者データの分析: 受診頻度、薬剤処方状況の分析を行い、慢性疾患の管理や患者満足度の向上に役立てることができます。

  • 診療報酬データの算定漏れチェック: オーダリングシステムと診療報酬明細書データの整合性チェックを行い、医療費の算定漏れや収益改善に貢献することができます。

Excelパワークエリ活用時の注意点

  • データの構造理解: パワークエリを効果的に活用するためには、まず対象となるデータの構造を深く理解することが重要です。

  • クエリの最適化: 大量のデータを扱う場合は、クエリの処理速度がボトルネックになることがあります。クエリの最適化を行い、処理時間を短縮する工夫が必要です。

  • セキュリティ: 医療データには個人情報が含まれているため、情報漏えいを防ぐためのセキュリティ対策をしっかりと行う必要があります。

まとめ

Excelパワークエリは、医事統計の効率化と高度化に大きく貢献するツールです。手作業によるデータ処理の負担を軽減し、より高度な分析を可能にすることで、医療機関の経営改善や医療の質向上に貢献することができます。

Excel2016(※Excel2016以前でもアドインでセットすることが可能です。)から標準搭載されています。ぜひ、皆さんもパワークエリを積極的に活用し、医事統計の新たな可能性を拓いていきましょう。

今後機会がありましたら、実際にどのような統計の際にパワークエリを駆使して定型業務化していたか具体的なお話が出来たらと思います。医療機関の皆さんもこういう調査の時はどうしてこの数字を出していたのという疑問がございましたらお気軽にこちらまでお声がけいただけると幸いです。